

日本経済大学 開学50周年
学長メッセージ

日本だから語れる
経済の本質を求めて。
日本経済大学 学長 都築 明寿香
仮想通貨など実体のない経済が加速度的に発展する一方で、日本が世界に誇るものづくり産業などは先細りになりつつある昨今。開学50周年の節目を迎えた本学が、次の50年で何をなすべきか。その答えは今、日本独自の経済の本質に立ち返ることにあると私たちは考えます。
実は日本は、世界で最も老舗企業の多い国です。その多くが、地域や社会貢献を視野に入れた経営理念を承継し続けています。何千年・何百年と続く歴史の中では、当然のこととして存続の危機に直面することもあるでしょう。でもそんな時、創業者の掲げる経営理念は、社会におけるその企業の存在意義を再確認させてくれます。「誰のための経済活動なのか」。その初心が危機を乗り越える力となるのです。
100周年に向けてカリキュラムを見直し、特に基礎として構想しているのが、この日本らしい精神を持った経世済民や著名な経営者の経営思想についての学びです。何のために働き、社会に何を還元するのか。経済の「HOW」を学ぶ前に、まずはその「WHY」をじっくりと考える時間にしてほしい。それこそが経済・経営系の単科大学として学生の皆さんに、ひいては未来の社会に貢献できることだと信じています。