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VOICEプロジェクト第3回講義を一般公開で実施

9月28日、VOICEプロジェクト第3回講義を実施し、福岡ソフトバンクホークス 元選手の新垣渚氏・攝津正氏をゲスト講師としてお招きしました。

ゲスト講師として登壇いただいた新垣氏、攝津氏ともに、福岡ソフトバンクホークスでは投手として活躍。それぞれ現役を引退されてからは、新垣氏はソフトバンクホークスの野球振興部でジュニア生徒の指導を中心に、攝津氏は野球解説者として活躍されています。

講義のテーマは「モチベーションの保ち方とセカンドキャリア」。同じく元選手の江尻慎太郎氏がMCを務め、プロ入りまでのエピソードや苦しいときのモチベーションの保ち方などを講演いただきました。今回は一般公開で行われ、一般の参加者と学生合わせて70名が聴講しました。

 


登壇したゲスト3名

 

父の言葉に背中を押されて

兄の影響で野球を始めたという両名。
中学時代には軟式野球をしていたという新垣氏は、一時期ケガで野球を離れていた時期があったといいます。ケガの恐怖と戦いながら手術を繰り返す中で野球を続けるか悩んでいたところ父が「もう一度頑張ってみないか?それでダメなら、辞めたらいいよ」と逃げ道を作ってくれたことで気持ちが楽になったと話していました。

高校を卒業後、大学に進学。当時は同年代の松坂大輔氏が活躍していた時期で、その活躍を見ながら「彼に追いつけるだろうか」「今のままじゃダメだ」とプレッシャーを感じていたとのこと。新垣氏は「そのプレッシャーがあったから、大学4年間で自分を成長させることができた。そのおかげで自分は活躍できたと思う」と話していました。


新垣渚氏

 


攝津正氏

プロ入り前の葛藤

攝津氏は高校卒業から8年間、ドラフトの指名を待ちながらJR 東日本東北でプレーしていました。当時は独立リーグもない時代で「結果を出しても呼ばれず、”上のレベルでプレーできないのだろうか”と歯痒い思いをしていた」といいます。
そんな中、2008年度のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから5位指名を受けました。内心ではJRの社員として安定した生活をする人生も考えはじめていた頃で「嬉しい気持ちはあったけれど、正直”今じゃない”という気持ちがあった」と当時の心中を明かしました。
その際、相談を持ちかけた家族や恩師、上司からの「とりあえずやってみろ」「ダメなら他の道がある」という言葉に背中を押されてプロ入りを決めたといいます。

 

苦しい時に支えてくれる存在

講演の中で「苦しい時に支えてくれた存在」について江尻氏から尋ねられると、それぞれの経験を話してくださいました。
攝津氏は「ファンのホークス愛にはいつも励まされてきた。家族や両親にもずっと支えられていたので、投手は一人で投げているけれど気持ちの中で一人きりではないと思った」と話されていました。

また、新垣氏は同じチームでプレーした斉藤和巳氏を挙げ、「斉藤さんは後輩にも厳しいが、自分にも厳しい人。肩を痛めて2年ほど一緒にリハビリをしたときにも、弱音を吐く姿を一切見せなかった。そのおかげで自分はリハビリを終えて一軍に復帰することができた」と話されました。

 

”変化”との付き合い方

講演で自身の現役時代について話をした中で、鋭いスライダーが武器の新垣氏がかつて”暴投王”と呼ばれていたエピソードが語られました。それに対して新垣氏は「進化を求めた結果、新しい球種を覚えたことでフォームが崩れてしまった」と自身の経験を話した上で、野球をしている学生たちに対し「変化そのものは恐れないでほしい。でもその中で必ず自分の”基盤”を持ってほしい。基本のフォームを作ってそこから変えていくようにすれば、崩れたときに修正できるはず」とアドバイスしました。

一方で攝津氏は「今思えば、終盤は変化を恐れていたと思う。うまくいかなかった時こそ元々のやり方に執着してしまう。新しい刺激を取り入れればまた新たな発見があったと思う」と当時を振り返りました。

 

学生へのアドバイス

講演の最後には、江尻氏から「学生たちに何かアドバイスがあれば」と質問が投げかけられました。
新垣氏は「大学時代は楽しい時間でもありますが、大切な時間。この時期にした努力は人生に大きく影響してくるので、いま楽をするよりは努力してほしい。若いうちに色々なことにチャレンジしたり、失敗したりしながら成功に繋げてほしい」と話しました。

攝津氏は「年齢に関わらず、興味のあることには積極的にチャレンジしてほしい。プロ野球だって失敗せずに活躍した選手はいない。むしろ失敗を誰よりも経験しているからこそすごい選手になれたのだと思う。以前、秋山監督から”24時間は誰でも一緒。どう使うかはあなた次第”と言われたことがある。どうか好きなことには時間を使ってほしい」とアドバイスしました。

 

 

その後、一般の参加者や学生との質疑応答を行いました。硬式野球部の栢工(かしわく)力輔さん(愛知工業大学名電高校)は「マウンドにあがると、緊張でうまくプレーをできない」と質問。攝津氏は「周りを気にせずに集中できるよう、普段の練習から意識することが大事」と答えてくれました。

井出美優華さん(飛鳥未来高校出身)は「2軍、3軍、4軍で今後活躍しそうな選手はいますか。和田毅投手の現役続行をどう思いますか?」と質問したのに対し、両氏は「思いがけない選手が活躍することもあり、誰が出てくるかわからない部分もある」としたうえで、注目している選手名を複数人挙げて答えたほか、「和田投手は有原航平投手に続く先発の勝ち頭で、来年も活躍してくれるはずです」と話しました。

講義にご夫妻で参加してくれた福岡市博多区の男性(74歳)は「日ごろ聞けないエピソードに接することができて非常に有意義でした。攝津さんのサインは今も大事に持っています。タマスタ筑後で2軍の試合をよく見に行っています」と語ってくれました。

 


栢工力輔さん(愛知工業大学名電高校出身)


井出美優華さん(飛鳥未来高校出身)


受講者との集合写真

 

講演が終了したのち、学生たちとゲスト3名との交流を実施。
それぞれ学生からの質問に答えたり、写真撮影に快く応じたりと和やかに交流していました。
次回のVOICEプロジェクトは10月26日と11月30日の2回、学生のみの参加で動作解析についての講義や学生によるプレゼンを行う予定です。

 

 

※ 撮影協力:日本経済大学 フォトサークル

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