クラリネットの名手フェルディナント・シュタイナー氏が吹奏楽部に演奏指導
6月25日、オーストリアのクラリネット奏者フェルディナント・シュタイナー氏が本学吹奏楽部に演奏の指導を行いました。
シュタイナー氏はザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席クラリネット奏者として数々の著名オーケストラや指揮者と共演してきたほか、独奏者・室内楽奏者としても国際的に活躍。クラシックだけでなくジャズ演奏にも多彩な才能を発揮している音楽家です。






当日はクラリネットパートと合奏の指導を行ない、学生たちへ親身にアドバイスを送っていました。
学生たちも真剣な様子でシュタイナー氏の指導に聞き入っていました。
吹奏楽部の学生にとっても世界的な音楽家から直接指導を受けることができる貴重な機会となりました。
フェルディナント・シュタイナー氏 プロフィール

神童ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの⽣まれ故郷ザルツブルクを本拠地とするザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団は、モーツァルト作品の演奏に関しては⾳楽の都ウィーン以上に正統派の伝統を継承するオーケストラと⾔われ、現在この楽団の⾸席クラリネット奏者を務めているフェルディナント・シュタイナー(Ferdinand Steiner)は、多忙なオーケストラ演奏の他にザルツブルクやウィーンなどオーストリア主要都市ほか世界各地でソリスト・室内楽奏者として活躍している。
ウィーン国⽴⾳楽⼤学ではペーター・シュミードル、エルンスト・オッテンザマー、ハンス・ヒンドラー各教授に師事し、同校を最優秀の成績で卒業し、その後ザルツブルク・モーツァルテウム⾳楽⼤学⼤学院にてアロイス・ブラントホーファー教授に師事。在学中よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン国⽴歌劇場管弦楽団、オーストリア放送交響楽団など様々なオーケストラから招聘を受け、その後もベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ケルン放送交響楽団、ミュンヘン放送交響楽団、カメラータ・ザルツブルク管弦楽団などの演奏会に度々出演し、リッカルド・ムーティ、クラウディオ・アバド、ベルナルト・ハイティンク、フランツ・ヴェルザー=メスト、キリル・ペトレンコといった著名指揮者と数多く共演している。
独奏者としてもザルツブルク祝祭劇場⼤ホールやミュンヘン・ガスタイク劇場、フランクフルト・オペラ座、東京のサントリーホールといった世界的主要演奏会場にて、彼⾃⾝の所属するザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団だけでなくザルツブルク・オーケストラ・ゾリステンやシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団等と数多く共演している。ザルツブルク⾳楽祭ほか世界各地の国際⾳楽祭からも独奏者また室内楽奏者として招聘されており、これまでにナント・モーツァルト⾳楽祭、ガルシア⾳楽祭、グラフェネッグ⾳楽祭、カリンティッシュ夏季⾳楽祭、ポルチア・クラシック、ラインガウ・フェスティヴァル(ドイツ)リンブルク・フェスティヴァル(オランダ)、バルセロナ⾳楽祭(スペイン)等々に出演し好評を博している。その他、セシリア・バルトリ、アネッテ・ダッシュ、ベルナルダ・フィンクやマーレン・ハルテリウスといった世界的歌⼿の器楽共演者でもある。
彼の妹弟であるユーディット(ヴァイオリン)とアンドレアス(打楽器)と共にオーストリアを代表するソリスト集団として知られる「ザルツブルク・オーケストラ・ゾリステン」の創設メンバーでもあり、現在もこの楽団やシュタイナー五重奏団での演奏活動も盛んである。
クラシックだけでなくジャズ演奏にも多彩な才能を発揮しており、フェルディナント・シュタイナー・エレクトリックバンドを主宰し、数多くのジャズ演奏も⾏なっている。