2025年度 九州スポーツ心理学会 第39回大会を本学で開催
2月28日と3月1日の二日間、本学KOROKANで「2025年度 九州スポーツ心理学会 第39回大会」が、「『セーフスポーツ』の実現に向けて」をテーマに開催されました。

冒頭には、本学健康スポーツ経営学科所属で、男子バスケットボール部監督の片桐章光准教授とジャーナリストの島田優子氏による特別対談「九州から日本一&選手の主体性-ダブルゴールに挑む-」が同学科の瀧豊樹教授の進行で行われました。
片桐准教授は、昨年7月に関東以外の大学としては史上初となる新人インカレ優勝を果たした男子バスケットボール部での指導方法や大事にしている考え方について「当初は『優しすぎる』『言わなすぎる』と言われることも多かったですが、強く叱責するのは自分のやり方には合わないと感じています。学生一人ひとりに『自分たちのチームだ』という意識を持ってほしいので、彼らの意見を頭ごなしに否定せず、まず受け入れたうえで『ここは良いね』『ここはこうしよう』と対話するよう心がけています。近年は、一人ひとりがその意識を持って主体的に活動してくれるようになったと感じています」と話しました。


その後に行われたシンポジウム「セーフスポーツの実現に向けた心理学的アプローチ―競技現場における暴力の容認の心理と文化を問い直す―」に、同学科の池田和司講師が登壇しました。池田講師は「スポーツにおける暴力問題の『いま』と『未来』―競技特性を考慮した検討―」というタイトルで発表し、我が国のスポーツ界における体罰問題の実態および競技特性・文化的背景を考慮した暴力の捉え方について言及しました。その中で「各競技において、殴る・蹴るなどの暴力が『鍛錬』という形で横行しており、それらを容認するような研究結果も存在する。セーフ・スポーツを実現するためには、各競技における文化や当たり前を見直していく必要がある」と述べました。


また、ポスター発表では同学科の冨田剣太郎准教授と渡邊裕也准教授も発表を行い、健康スポーツ経営学科2年の田之脇いな穂さん(鹿児島女子高校出身・陸上競技部)と猪鹿倉志奏さん(鹿児島情報高校出身・男子バレーボール部マネージャー)も2日間にわたって受付等の運営スタッフとして協力してくれました。
今回の学会を通じ、セーフスポーツの実現に向けて互いの知見を共有する機会となりました。