イングリッシュガーデンの森林・水辺・草地ゾーンが環境省「自然共生サイト」に認定
学校法人 都築育英学園が運営するイングリッシュガーデンの「森林・水辺・草地ゾーン」が、環境省の「令和7年度 自然共生サイト」(※1)に認定されました。

※1 「自然共生サイト」は、生物多様性の保全や持続可能な利用に資する区域を、環境省が認定する制度。「令和7年度(2025年度)第1回」は、2025年4月に施行された「地域生物多様性増進法」に基づく初めての認定として、201か所が自然共生サイトに認定されました。
(環境省「自然共生サイト」https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/)
日本最大級のガーデン、保全と教育の拠点へ
ガーデンは1996年に開園し、四季折々の自然を楽しめる場所として一般にも公開されており、これまで約10万人の来場者を迎えています。総敷地面積は、約10万平方メートルと日本最大級で、そのうちうち約3万平方メートルの森林、水辺、草地の3ゾーンが今回「自然共生サイト」に認定されました。
今回の認定により、生態系保全の取り組みがさらに推進されるとともに、環境教育や地域交流の場としての活用が期待されます。また、この取り組みは、2030年までに地球上の陸域と海域の少なくとも30%を保全する国際的な目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」や、自然生態系の損失を食い止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」の実現にも貢献します。
デジレロイ・バルテレミ講師が、認定式でプレゼンテーションを実施
9月30日に開催された「令和7年度 自然共生サイト認定式」では、本学で生物学・環境科学を担当し、ガーデンでの生物多様性調査や管理にも携わるデジレロイ・バルテレミ講師が登壇。ガーデンに生息する希少種や、ガーデンを活用した教育活動についてプレゼンテーションを行いました。

(左2番目から)都築 明寿香 理事長、半田 健 トップガーデナー、デジレロイ バルテレミ 講師

ガーデンを紹介する デジレロイ バルテレミ 講師


“緑を愛する心を育む” 教育と地域交流の場
ガーデンでは、季節の草花のほか、野鳥・野生生物・昆虫・魚など多様な生き物が観察できます。こうした体験を通じて、自然と触れ合いながら学ぶ教育の場として活用されています。

地元の幼稚園・保育園児の自然遊びや、小中高生の生物多様性・SDGs学習にも活用され、環境保全や人・動物・環境の健康を一体的に考える「ワンヘルス」への理解を深める機会を提供しています。さらに、地域住民や学生にとっても、気軽に散策し憩いを楽しめる場として親しまれています。

高校生に向けて「生物多様性」の授業を行うデジレロイ講師

自然科学的探究活動におけるフィールドワークの様子