講演会「ミャンマーとともに~私たちに何ができるか~」開催

本学において、公益財団法人社会貢献支援財団主催の講演会「ミャンマーとともに ~私たちに何ができるか~」が開催されました。本学の井本勝幸特命教授のほか、ミャンマーの支援に尽力する方々が登壇。本学の学生や職員を含め約500名が出席し、活発な質疑応答も行われ大盛況となりました。講演会終了後には、主催財団の会長 安倍昭恵様より募金活動を行ったミャンマー留学生へ温かい労いの言葉をかけられる一幕もありました。
井本 勝幸 特命教授が活動報告
「今年3月に発生したミャンマーでの大地震を受けて、本学の学生の皆さん、リンデンホールスクール中高学部の生徒の皆さんが、暑いなか汗を流してミャンマーの地震被災民のために募金活動を行ってくれました。
総額100万円を超える皆さんからお預かりした支援金は、支援の届きにくい南シャン州へお届けし、お米や食用油などの配給に役立てさせていただきました。現地からは、たくさんの喜びの声をいただいてます」

井本 勝幸 特命教授

ミャンマー留学生 トウ アウンさん、ミョ ティハさんの感想

ミャンマーからの留学生で、募金活動に取り組んだ2名も講演会を聴講。トウ アウンさん(経済学部商学科1年)は「今日の講演会を通して、ミャンマーのためにいろんな活動が行われていることを知って、感謝の気持ちでいっぱいになりました。3月に募金活動をした際も、多くの人が協力してくれました」、ミョ ティハさん(経済学部商学科1年)は「出身地が3月の地震の震源地に近く、つい先日も地震がありました。家族は無事でしたが、国内では洪水など様々な問題があり心配です。日本からの協力は本当にありがたいです」と話しました。
【写真】(左から)井本勝幸先生、トウ アウンさん、ミョ ティハさん
都築明寿香 学長 ごあいさつ
ミャンマーのために最前線で活動を続けてこられた講演者の皆様方に、心より敬意を表します。
井本勝幸先生には、7年前より本学にて国際支援の実体験を学生に直接伝えていただいております。昨年には、本学とグループ校リンデンホールスクール中学部の教員がタイ・ミャンマー国境にある町を訪れ、安倍明恵様とともに人道支援の現場を視察いたしました。避難民の子どもたちが学ぶ学校や、日本での就学を目指す若者が通う日本語学校では、厳しい状況ながらも、学ぶ喜びに目を輝かせる姿に出会いました。本学の担う使命は、困難の中にある若者たちの未来を守り、希望を育むことであると改めて強く感じました。
本学はタイ・バンコクにも事務所を設置し、ミャンマーの避難民をはじめ日本で学ぶ機会を提供する取り組みを続けています。地震発生後は、日本経済大学の学生、リンデンホールスクール中高学部の生徒約300名余りが支援を呼びかけ、皆さまよりお預かりした支援金を現地にお届けいたしました。
教育は未来を拓く力です。これまで世界70ヶ国を訪れてまいりましたが、様々な国において「国家百年の計は教育にあり」ということを実感してまいりました。日本が世界に貢献できることは、まだまだたくさんあります。国境を越えて、ミャンマーをはじめとする国々の子どもたちに学ぶ機会を提供し、多くの若者たちの希望を支え続けてまいりたいと思います。

都築学園グループ 副総長
日本経済大学 都築 明寿香 学長
ご登壇の皆様

公益財団法人 社会貢献支援財団
会長 安倍 昭恵 様

NPO法人 ミャンマーファミリー・クリニックと
菜園の会
代表理事/医師
名知 仁子 様

認定NPO法人 地球市民の会
ミャンマー事業代表
柴田 京子 様

愛の家小学校 運営
チョチョカイ 様
トーヤソー 様

歯科医師/福岡・ミャンマー
友だちの会
代表 松本 敏秀 様

J-SAT Co.,Ltd. 代表取締役
西垣 充 様

認定NPO法人 ジャパンハート 理事長/小児科医
吉岡 春菜 様

日本経済大学 特命教授/NPО法人 グレーターメコンセンター 副理事長
一般社団法人 日本ミャンマー未来会議 代表
井本 勝幸 様

Transformative Borders
代表 寺澤 彩 様
募金活動を主導した学生ボランティア団体「おもいで」部長の山崎龍弥さん(経営学科3年)は、「ご自分のキャリアを捨てて支援に取り組まれたり、個人のお金をなげうって活動されていたりするお姿が強く印象に残りました。困難な状況にある方々の力になりたいという純粋な思いでこれほどの活動に取り組まれるお姿に感銘をうけるとともに、自分の人生の選択肢が広がった講演でした」とコメント。
副部長の朝倉匠巳さん(経営学科3年)は、「皆さんのあたたかいご支援により集まったお金が、しっかりと現地に届き、食料など生活に必要なものに使用されていることを、井本先生の生の声を通して知ることができました。自分たちの活動が海を越えて役立てられていることに大きなやりがいを感じます」と感想を述べました。
講演会の様子

リンデンホールスクール中高学部 都築 照令沙さん

会場には500名を超える学生、生徒たちが集まった

学生ボランティア団体おもいで顧問 梁瀬 昌宏先生

募金活動を行った学生の多くも講演会を聴講