公務員試験合格体験記 第13回

一生の仕事にするならこれしかないと感じました。

第一薬科大学付属高等学校出身の竹井彰紀くんが、東京消防庁、横浜市消防局にダブル合格しました。横浜市消防局にも上位合格しましたが、ハイパーレスキュー隊に入るのが夢だということで、東京消防庁に入庁することに決めました。
笑顔が印象的な好青年ですが、東日本大震災が人生を左右する大きな転機になったと話してくれました。

東日本大震災をきかっけに消防士になりたいと強く思いました。

大塚:東京消防庁への最終合格、おめでとうございます。

竹井:ずっとあこがれだった東京消防庁に内定が決まり、ほっとしています。ようやく、ゆっくり眠れています。

大塚:いつごろから消防士になりたいって思うようになったのでしょうか。

竹井:自分が日本経済大学に入学したのは、正直にいうと、高校を出てすぐ就職する気になれなかったからです。これといってやりたいこともなく、言い方は悪いですが、大学に行って遊んでやろうという気持ちさえありました。実際、1年生のころはよく遊んでいました。でも、そんな気持ちが吹き飛ぶくらいの衝撃的な出来事があって消防士になりたいと強く思うようになりました。それが、東日本大震災です。

本気で頑張っていたら、必ず先生方がサポートしてくれます

大塚:確かに未曾有の大災害でしたね。

竹井:はい。そのとき、2次災害も危惧されるなか現場で懸命な救助にあたり、また、命がけで福島原子力発電所の被害拡大を食い止めるため立ち向かうオレンジの防護服を着た東京消防庁ハイパーレスキュー隊の方々の行動をみて、心が震えました。自分がもし一生の仕事にするならこれしかないと感じました。大げさな言い方かもしれませんが、今後も起き得る大災害の最前線で人命を守る仕事に、自分自身、強い使命感を感じました。

大塚:使命感・・・。命を使うと書きますが、まさに命がけの仕事ですし、竹井くんにとっては、消防士という仕事が命を使うだけの価値があると感じられたわけですね。

竹井:はい。自分にとっては、この道に進むためにこれまでがあったような気がします。

大塚:東京消防庁に合格するためにどのような勉強をしましたか。

竹井:もともと勉強が苦手でしたし、大学も遊びたいといったような動機で進学したものですから、目標が見つかってからは、人の何倍も勉強しなければならないこともわかっていました。決してお勧めはできませんが、起きている間はもちろんですが、睡眠時間を削って勉強しました。でも、そのくらいの気合がないと合格できないこともわかっていました。いままで遊んでいた分、ムダにした時間を取り返すつもりで必死に勉強しました。

大塚:大学の講義の休み時間も勉強していましたよね。当時、乗っていた車も売って参考書や問題集を買ったりと、何がここまで人を変えるのだろうと、教職員の間でも話題になっていました。

竹井:でも、夢を見つけてからは、小嶋先生をはじめ、本当にたくさんの先生方にサポートしてもらえました。この大学だったから、東京消防庁にも最終合格できたと思っています。学生の面倒をしっかりとみてくれる先生方に出会えたのが合格の決め手になりました。

大塚:同じように消防士を目指している後輩が大勢います。後輩にメッセージをお願いできますか。

竹井:こんな自分でも最終合格できたのだから、本気になればなんだってできます。まずは、自分のやりたいこと、使命感を感じられる仕事を見つけてください。自分はそれが消防士だったわけですが、もし、自分と同じように消防士になりたいと思ったんだったら、本気でがんばってみてください。本気でがんばっていたら、必ず先生方がサポートしてくれます。

大塚:ぜひ、1日でもはやく、ハイパーレスキュー隊に入れるよう、東京での活躍を期待しています。

竹井:はい。たまに福岡に帰ってきたときは、また大学に寄ります。

竹井くんは実直で、本当に素直な学生でした。ときにがんばりすぎるところもありますが、それが彼のいいところでもあると思います。東京での新しい生活でも、竹井くんならきっと楽しく、力強く前進し続けて行けると思います。 
消防は、火災や災害の現場に飛び込んでいく過酷な仕事です。人命を救助するという非日常的な現場が、毎日の日常になります。
竹井くんが言ってくれたように、仕事に対して本気で使命感を持つことが、とても重要です。使命感を持って仕事に取り組める、そんな学生がこの大学からたくさん巣立っていくことが私たち教職員にとって、とても誇りに思えます。